Chapter 6.1 Health EDRM research in the context of COVID-19

Authors: Qudsia Huda, Mike Clarke, Virginia Murray, Emily Y.Y. Chan. Chi Shing Wong, Ankur Rakesh, and Ryoma Kayano

本章について

第6.1章ではCOVID-19とその他の災害・健康危機管理(Health EDRM)の緊急事態がもたらす影響やCOVID-19の文脈におけるHealth EDRM の主要な課題と教訓について説明しています。この章は、COVID-19の文脈や他のエピデミックや将来のパンデミックを含むすべての危険リスクにおいて、Health EDRM 研究の計画、実施、伝達を進める一助になります。また、この章にはCOVID-19の文脈における災害・健康危機管理研究の5つのケーススタディも記載されています。

本章のケーススタディ

  1. インフォデミック管理:パンデミック下のデジタルとリアリティにおける誤ったあるいは誤解を招く情報に対処するためのWHOの特別プログラム 
  2. COVID-19パンデミック時のリスク情報と心理的行動学的悪影響を調査するための国際的、学際的研究チームの設立 
  3. エビデンスの統合とCOVID-19 
  4. COVID-19研究のためのWHOによるグローバルな優先事項 
  5. バングラデシュにおける戦略的リスク評価 

本章のキーメッセージ

  • COVID-19パンデミックはさまざまな点で前例のないものでした。 
  • パンデミックの初めの16ヶ月で、数万の調査研究と数千の系統的レビューが開始され、圧倒的な量の研究や大量のエビデンスが生まれ、意思決定者や実務者がCOVID-19パンデミックのマネジメント下において運用することにつながりました。 
  • また、COVID-19パンデミック下の災害・健康危機管理研究が、同時期に発生した他の緊急事態や災害に対する研究の設計・実施・報告などにおいて、大きな影響を与えてたことがわかっています。 
  • 災害・健康危機管理の今後の研究は、COVID-19のパンデミック時に明らかになった教訓から学び、疾病の発生、疫病、パンデミックを含む現在および将来の緊急事態や災害に対する計画と対応を含め、リスクを管理する意思決定者が必要とする証拠を提供するために、研究が適切に優先され、よく調整され、明確に報告される必要があります。 
  • Health EDRM研究への取り組みが強化されれば、地域社会や国が直面するあらゆる緊急事態や災害の現在および将来のリスクを管理するために、保健医療および非保健医療部門からあらゆる関連政策や実務に情報を提供することができる根拠を得ることが可能になります。 

 

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