すべての職員は、基本的な注意事項を守る必要があります。

• 利用客と現金やクレジットカードなどのやりとりをした後を含め、手をくまなく、こまめに洗いましょう（アルコール系消毒剤の使用時は20秒以上、石けんと水での手洗いは40秒以上）。
• 肘の内側かティッシュペーパーに向けて咳やくしゃみをして、使用済みのティッシュペーパーは蓋つきのゴミ箱に廃棄しましょう。
• 他の職員や利用客との距離を少なくとも1メートルは確保しましょう。ハグやキス、握手も避けます。1メートル確保できない場合は、布マスクを着用してください。マスクの使用に関しては、国や地域のガイドラインに沿っておこないましょう。

受付やコンシェルジュデスクでは、職員の前にアクリル板を設置することで、飛沫感染の防止になります。

職種によってはテレワーク（在宅勤務）が可能な場合もあり、人との接触を減らすことにつながります。

COVID-19のウイルスが蔓延している地域では、60歳以上の職員や、心疾患、糖尿病、肺がんなどの基礎疾患がある職員はCOVID-19の重症化リスクが高いため、医療用マスクを着用すべきです。

60歳未満で健康状態が良好な職員は、人との距離を1メートル以上確保できない場合に布マスクを使用します。これは他の人と密に接触する、またはその可能性がある職員にとって特に重要です。すべての職員が、地域の政策や規制に従う必要があります。

宿泊施設の利用客に熱や空咳、倦怠感などのCOVID-19の症状が出た場合、宿泊施設の職員は地域の保健所に連絡し、その指示に従う必要があります。地域の保健所の指示に従って体調不良の宿泊者を1人で、または人との距離を1メートル以上空けて室内に隔離しなければなりません。また感染している宿泊者が使用している部屋に、人を入れてはいけません。可能であれば、体調不良の宿泊客に同行している人も別の部屋に移動させます。

体調不良の宿泊者に対して、一時的に部屋に留まらせたり、他の利用客の訪問を制限したりする権限は、一般的には公衆衛生の関連当局にあり、ホテルや宿泊施設の管理者にはありません。推奨される対策を拒否または遵守する利用者の権利については、国の法律が手引きとなります。

体調不良の宿泊者の部屋に職員が入る必要がある場合、その宿泊者との距離を1メートル以上確保し、宿泊者に医療用マスクを着けるように求める必要があります。

1メートル以上の距離をとれずに体調不良の宿泊者を介助する必要がある職員は、手を清潔にしてから適切な個人防護具（医療用マスク、目の防護具、手袋、防護ガウン）を着用し、介助後にも手を洗う必要があります。自身が感染しないように、職員はトレーニングを受けなければなりません。

勤務中に熱、空咳、倦怠感などのCOVID-19の症状が現れた職員は速やかに業務を中止し、医療用マスクを着け、適切な部屋で隔離して、その間に医療機関に連絡を取りましょう。診察や医療施設への搬送を待つ間、指定された隔離区域には使い捨てのティッシュと適切な蓋つきのゴミ箱を用意しておきます。

自宅で症状が現れた職員は、地域のガイダンスを遵守して自宅に留まり、医療機関に連絡し、家族からの隔離も含む自主隔離が必要な期間などに関して医療従事者の指示に従う必要があります。また、職員から管理者に適宜連絡をしてください。