Q&A(COVID-19):ホテル・宿泊施設での滞在

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19):ホテル・宿泊施設での滞在

2020年8月26日|Q&A

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ホテルなどの宿泊施設に宿泊する場合、どのような予防策を取り入れるべきでしょうか?

すべての人が基本的な予防策を取る必要があります。

  • 手全体をこまめに洗いましょう(アルコール系消毒剤を使う場合は20秒以上、石けんと水で洗う場合は40秒以上)。お金やクレジットカードなどを渡した後も含めて行います。食堂やレストラン、バーに入る前には、手指消毒液を探して使ってください。
  • 咳やくしゃみをするときは曲げた肘やティッシュで覆い、ティッシュは蓋付きのゴミ箱に捨てましょう。
  • スタッフや他の客との間に1メートル以上の距離を保ってください。ハグやキス、握手もしないでください。距離を保てない場合はマスクを着用しましょう。マスクの使用については、地域や国のガイドラインを必ず確認してください。

プールや水場は安全ですか?

ジム、海水浴場、プール、温泉、サウナ、蒸し風呂などの施設は、国のガイドラインで定められた一定の制限のもとで安全に利用することができます。特に、次の点に注意してください。

  • 適切な物理的距離が確保できる最大許容人数
  • 地域や国の規制で定められている布マスクについての方針
  • 手洗い場(特にトイレと更衣室)
  • 使い捨てタオルの設置
  • 利用客が使用済みタオルを置くための入れ物
  • 個人で使用できる飲料水
  • ティッシュやゴミを入れる蓋付きゴミ箱
  • ドアノブなどのよく手に触れる部分が1日を通して定期的に消毒されているか

レストランで食事をする際の予防策はありますか?

COVID-19を引き起こすウイルスが、生の果物や野菜などの食品から感染するというエビデンスはありません。このウイルスは、70℃以上の温度で調理すれば死滅させることができます。

ビュッフェでの食事は、他の人との物理的な距離が確保できない危険性があるため、推奨できません。また、取り分ける道具の共有や、複数の人がビュッフェカウンターの表面に触れることもあります。屋内のダイニングスペースでは10平方メートル当たり最大4人までが許容人数です。椅子の背もたれと背もたれの間の距離は、屋内外のどちらの場合でも、1メートル以上離れている必要があり、向かい合った客も同じく1メートル以上離れているようにします。

利用客はレストランへの出入りの際に、手洗い・消毒をするように促される必要があります。1メートル以上の距離が確保できない場合は、利用客・スタッフともにマスクの着用が推奨されます。

誰が、いつ、どのような種類のマスクを着用すべきかを含め、マスクに関する詳細はこちら(英語)とこちら(日本語)ご覧ください。 

宿泊施設での扇風機やエアコンは安全ですか?

COVID-19を引き起こすウイルスの拡散を防ぐために、換気は重要な鍵となります。スプリット型エアコンやファンコイルなど、再循環モードで動作するシステムを使って再循環された空気は、誰もいない一人部屋でない限り、なるべく避けるべきです。再循環が避けられない場合は、安全で可能な限り窓を開けて外気を取り入れ、空気が一人の人から他の人に直接流れるのを最小限にしてください。

床や天井に設置された扇風機は、同一世帯に住む家族で宿泊している場合は換気に使用できますが、家族以外の旅行客が一緒にいる場合はお勧めできません。

前に部屋にいた人のウイルスに感染する可能性はありますか?

ホテルやその他の宿泊施設では、宿泊客の入れ替え時に必ず部屋の清掃、消毒、換気の作業を適切に行う必要があります。これらの作業を行えばその後すぐに部屋を利用することができ、宿泊客の間に時間をあける必要はありません。

宿泊中に施設で体調不良になった場合、どのような行動をとるべきでしょうか?

もし宿泊中に発熱、空咳、倦怠感などCOVID-19の症状が現れた場合は、施設の管理者に状況を伝えた上で地域の保健所に連絡し、医学的アドバイスを受けてください。

症状が現れた人とその同行者は、他の人から隔離する必要があります。

隔離できない場合や、スタッフが部屋に入る必要がある場合は、症状が現れた人は医療用マスクを着用し、近くにいる人もマスクを着用します。

医療用マスクに耐えられない場合、咳やくしゃみをする際は曲げた肘かティッシュで口を覆いましょう。使用後のティッシュはすぐに密閉できるゴミ袋に捨ててください。