2023-06-12

コミュニティ・レジリエンスの強靭化対策に関するワークショップを開催

 

WHO神戸センターが助成する研究プロジェクトの一環として、2023年3月14~16日、韓国の仁川にある国連防災機関(UNDRR)Global Education and Training Institute (GETI)にて、ワークショップが開催されました。保健医療や災害管理の最前線で活躍する21名の専門家が8カ国から参加し、コミュニティと公衆衛生システムのレジリエンス(回復力)の強靭化するための主要な対策を策定・評価しました。

本研究プロジェクトは、オーストラリア、バングラデシュ、ブラジル、チリ、日本、スロベニア、トルコ、米国の各都市で「Disaster Resilience Scorecard for Cities(都市の災害回 復力スコアカード)」を適用し、各都市の災害回復力の現状を把握・分析し、次に取るべき災害リスク対策を都市別に検討しました。

このワークショップでは、参加者が各都市で得られた結果を共有・検討し、コミュニティ・レジリエンスの強靭化対策において主要なアクションをまとめました。これには、災害危機管理における公衆衛生かの幅広いアプローチの奨励、新型コロナウイルス感染症から得た教訓に基づく保健医療サービスの迅速な拡大、生態系のニーズとそれがレジリエンスに及ぼす影響についての理解の促進、およびメンタルヘルスやウェルビーイングに関するサービスの重視が含まれます。ワークショップに参加したWHO神戸センターの茅野龍馬医官は、多部門にわたる社会全体のアプローチに基づいて都市のレジリエンスを高めるための災害危機管理対策の重要性を強調しました。

本ワークショップに関するUNDRRのニュースリリースはこちらから。