2021-11-22

大阪医科薬科大学の学生にオンライン講義を実施

WHO神戸センターのローゼンバーグ恵美技官は11月22日、大阪医科薬科大学の学生約100名に向けて、国際保健におけるWHOの役割とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)への取り組みに関する講義を行いました。今年で5回目となる本講義は、昨年に引き続き今年もパンデミックの影響でリモートでの実施となりました。ローゼンバーグ技官はWHOの組織概要をはじめ、2000年頃を境に多様化が進んだ国際保健分野におけるWHOの役割の変遷などについて解説。また新型コロナウイルス感染症の事例を用いながら、国際保健規則(2005)をはじめ、WHOが主導するパンデミックへの国際的な対応の数々を紹介しました。一方、新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種率において世界各国の間で著しい格差が認められるなか、日常的な保健医療においてもそのような格差をなくすために、UHCを推進していく重要性についても強調。最後に、WHO神戸センターの研究テーマの一つである世界的な人口高齢化を踏まえたUHCの推進について取り上げ、具体的な研究事例を紹介しました。