2023-11-10

神戸市における新型コロナウイルス感染症流行期の行動変容とその健康への影響に関する共同プロジェクトを開始

People wearing masks in a busy urban street crossing in Asian country

WHO神戸センターは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行がもたらした健康二次被害に関する調査研究プロジェクトを、神戸市の協力のもと、日本老年学的評価研究機構(JAGES)と共同で実施します。パンデミックの初期段階では、多くの人々が感染への恐怖や移動制限、経済的困難などの理由から、必要な医療を受けることができませんでした。 日本では、身体活動や社会活動の減少などによって高齢者の健康状態が悪化するリスクが高まった可能性が研究で示されています。一方で、そうしたCOVID-19の流行により引き起こされた行動変容が健康に与えた影響についての調査研究は、世界的にも日本国内においても不十分です。

このプロジェクトでは、神戸市の市民約40万人が登録されている「ヘルスケアデータ連携システム」と、神戸市で2018年に実施された「市民の健康とくらしの調査」に加えて、「市民の健康とくらしの調査」を2023年に新たに実施し、これらすべてのデータを研究に活用します。

本研究の結果は、神戸市の保健事業や市民の健康リスク低減に向けた施策に資することが期待されます。また、国内外の他の地域にも有用な情報を提供することを目指します。

 

本プロジェクトの詳細についてはこちらをご参照ください。

当センターのプレスリリースはこちら

JAGESのプレスリリースはこちら

神戸市による記者発表資料はこちら

 

Photo credit: WHO / Until Chan