2016-09-23

「ひょうご・こうべ保健医療ハイスクールサミット宣言」

G7神戸保健大臣会合を直前に控え、8月21日に開催された「ひょうご・こうべ保健医療ハイスクールサミット」では、兵庫県下の高校生を中心に約400人が参加し、6校代表によるプレゼンテーション、54題のポスターセッション、専門家とのパネルディスカッション、ブース展示などのプログラムを通じて、「国際保健分野で高校生がどのような貢献ができるのか」を考えました。(当日の模様は画面右側からG7神戸保健大臣会合推進協議会サイトの動画をご覧ください)

その後、さらに議論を重ねられて採択された「ひょうご・こうべ保健医療ハイスクールサミット宣言」は9月10日、G7神戸保健大臣会合公式サイドイベント「UHC、イノベーション、高齢化:持続可能なユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)実現に向けた革新的なイノベーションを創出する研究とは」の場でマーガレット・チャンWHO事務局長に手渡されました。

抜粋

私たちは世界に影響を与えるために集まりました。現在、世界には食育・セルフケア・薬剤耐性菌、下痢性疾患等感染症関連の問題・母子保健・高齢社会など様々な国際保健に関する問題があります。今まで、世界は様々な国際保健問題について議論し、対策を見つけてきました。私たち高校生は若さを活かして、大人たちの考えることのできない大胆かつ創造的な対策を見出し、提案することができます。また、これらの国際保健問題に直面する私たちだからこそ、未来への危機感を持つことができ、真剣に取り組むことができます。実際、私たちは高校生として今まで探究活動を通してこれらの問題に関わってきました。そうした活動を通して世界の人々、特に同世代の人々にこれらの問題を伝えるためにこの宣言を発表します。



そして私たちには人々を救うために今できることがあります。まずは小さなことから。このサミットで感じたことを家族や友人に共有する、また、SNSを利用して世界の人々へ共有する、地域社会に出て行って交流する、など。私たちのそうした小さな行動こそが世界中の人々に大きな影響を与える第一歩になると信じています。このサミットを通し、私たちが次世代の担い手であると自覚し、小さいけれども確かな積み重ねによって、多くの人々が国際保健問題に関心を持ってくれるよう、私たちはこれからも多くを学び、努力を重ねていくことをここに宣言します。

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