2013-09-08

第2回エイジ・フレンドリー・シティー(高齢者にやさしい都市)指標開発に関するWHO専門家会議

WHO健康開発総合研究センター(WKC)は、2013年9月8日にカナダのケベック市にて第2回エイジ・フレンドリー・シティー(高齢者にやさしい都市)指標開発に関するWHO専門家会議を開催しました。この会議は、WKCが2012年より開始した、エイジ・フレンドリー・シティーのモニタリングに関する新たな指針の開発プロジェクトの一環です。会議の目的は、エイジ・フレンドリー・シティーのモニタリング枠組みとコア指標の開発経過と今後の進め方について専門家の意見を得ることでした。この会議は、第2回エイジ・フレンドリー・シティー国際会議(2013年9月9-11日、カナダ・ケベック市)の事前会議として開催されました。

本会議には、14名の国際的な専門家と、WHO管轄の全6地域のうちの5地域を代表するWHO専門官7名が出席しました。会議の主な資料として、モニタリング枠組みの草案と、コア指標に関する予備調査の中間結果報告が提供されました。この予備調査には、中間集計の時点で7カ国から20都市が参加し、事前のコンサルテーション等を通じて選ばれた61のコア指標候補についてそれぞれ評価を行ないました。その後、各都市の保健医療担当者やその他の代表者により実施された各指標の評価結果に基づいて指標のランキングが行なわれ、上位に位置づけられた指標に絞り込んだリストが作成されました。今回の会議では、それらの指標とそれぞれの定義、そしてモニタリング枠組みの草案について、グループ・ワークを交えながら、具体的な提案を求めました。

会議の結果、モニタリング枠組みの構造とデザイン面での改善、コア指標のさらなる絞り込み、さらにはこの枠組みとコア指標の実用化を支援するツールの開発が提案されました。WKCは、今後も各関連分野の専門家やWHO加盟国の各自治体の保健医療担当者やその他の代表者とのコンサルテーションを引き続き重ねて行く予定です。

今後のコンサルテーションへ参加ご希望の方は、WHO神戸センターへご連絡ください。