2018-07-31

産業医科大、医療データの分析力の向上のためのワークショップを開催

Training hospital administrators to use data for better care

産業医科大学は医療データの高度な分析を行うことができる人材育成のための上級コース「医療データ分析コース」を6月14~16日に開催しました。このコースはWHO神戸センターからの委託研究プロジェクトの一環で、昨年11月の初回よりリニューアルした第2回目の今回、全国の様々な病院の中堅クラスの職員30名が参加しました。

産業医科大学がWHO神戸センターとの委託研究プロジェクトとして進める「超高齢社会日本のUHC持続に向けた 効率的な医療提供とは ~大規模ヘルスデータの二次分析~」(研究代表者:冨岡慎一助教)では、超高齢社会の日本における一次・二次レベルの医療について、より効率的、公平かつ費用対効果の高い医療を提供するためのエビデンス構築を目指して、 外来、 在宅、 災害時、 急性期病院の4領域に分けた二次分析を実施しています。

そして、その研究の一環として、急速に整備発展が進む医療データに対して、現場で適切にインプット、さらに高度な分析まで実施することができる人材の育成に取り組んでいます。

 今回のコースで冨岡助教が「世界的にも評価の高い日本の医療システムから多くのエビデンスを発信していくためにもデータの精度が重要。より質の高い医療を効率よく提供するためには、各医療機関においてインフォーメーション・ガバナンスの中核を担う人材が求められており、これからもその必要性は年々増していくだろう」と開催の主旨を説明しました。コースは講演の他に、ケーススタディー形式のワークショップと個別レポートの審査を経て修了と認められます。

このコースは計3回の開催を予定しており、次回は今年11月の開催を予定しています。