2015-10-22

ASEAN日本社会保障ハイレベル会合「災害から人、くらし、みらいを守る」

「災害から人、くらし、みらいを守る」

10月20日から22日まで神戸で開催された「ASEAN日本ハイレベル社会保障会合」に、WHO神戸センターはWHO本部とWHO西太平洋地域事務局、南東アジア地域事務局との連携の元、出席。会議には東南アジア諸国連合10カ国と日中韓(ASEAN+3)の行政官と WHO、ILO(国際労働機関)、アジア開発銀行、JICA、人と防災未来センターなどが参加しました。

この会合は2003年以来、厚生労働省が主催しASEAN+3(日中韓)を支持する実践的な協議の場となっています。2015年のテーマ「災害から人、くらし、みらいを守る」の元、アレックス・ロス所長がプレゼンテーション「健康危機に対するWHO枠組みと戦略」を行い、災害時の医療の備えについてのパネルディスカッションの進行を務めました。また、同センターからは健康危機管理官の茅野龍馬、医官のジョスタシオ・ラピタンも出席しました。

この会合の総括として下記の提言がまとめられました。 a) 保健と社会、福祉と雇用が協調した被災者支援 b) 特に女性、子供、高齢者や障害者、(アジア地域の)先住民や移民など、立場の弱い人たちのための支援 c)「仙台防災枠組2015-2030」、国際保健規則、SDG(持続可能な開発目標)などのグローバルアジェンダの実施 d)あらゆる災害に対して、機能する保健システムの確保 e) 保健、福祉、労働、防災などの他部門連携

これらの提言を実行することで、ASEAN諸国があらゆる災害に一丸となって対応する「One ASEAN, One Response」を目指す考えです。

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