現在のところ、果物や野菜などの食べ物からCOVID-19に感染するというエビデンスはありません。新鮮な果物や野菜は健康的な食生活の一部であり、その消費は奨励される必要があります。詳細は COVID-19と食品安全：食品企業のためのガイダンスをご覧ください。

果物や野菜は、いつもと同じように洗ってください。食品を洗う前にはまず、石鹸と水で手を洗ってください。特に生で食べる場合は、果物や野菜をきれいな水でしっかりと洗いましょう。 

コロナウイルスが増殖して生き残るためには、生きた動物や人間の宿主が必要であり、食品パッケージの表面では増殖できません。食品包装を消毒する必要はありませんが、食品包装を触った後や食事の前には適切に手を洗う必要があります（「食品事業に関する質問」の質問10を参照）。

現在のところ、食品を介してCOVID-19に感染するというエビデンスはありません。COVID-19を引き起こすウイルスは、食品に含まれる他の既知のウイルスや細菌に対してと同様の温度で死滅させることができます。肉、鶏肉、卵などの食品は、必ず70℃以上で十分に加熱してください。調理前の生の動物性食品は、調理済み食品への二次汚染を避けるために、慎重に取り扱う必要があります。詳しくはWHOの「より安全な食品のための 5の鍵」WHO 5-Keys to Safer Food をご覧ください。

はい。以下の予防策をとれば食料品の買い物や市場に行くことは一般的に安全です。

• 店内に入る前に、消毒剤で手をきれいにする。
• 咳やくしゃみをする際は、曲げたひじやティッシュで口を覆う。
• 周りの人と1メートル以上の距離を保ち、それができない場合はマスクを着用する（最近はマスク着用を義務付けている店も多い）。
• 家に帰った際と、購入した食品を保管した後に、しっかりと手を洗う。 

現在、食品や食品包装を介してCOVID-19に感染した事例はありません。

マスクに関する詳細は こちらをご覧ください。  

古くからある食品市場における新興病原体の感染リスクを最小限に抑える方法については、以下を参照してください。 WHO recommendations to reduce risk of the transmission of emerging pathogens from animals to humans in live animal markets or animal products markets. 

宅配業者が感染対策を行い食品衛生に配慮していれば、安全に食料品を届けることができます。食品や食料品を受け取った後は、適切に手を洗う必要があります。

通常の家庭用洗浄剤と消毒剤を使用すれば、表面に付着したウイルスを効果的に除去できます。COVID-19が疑われる、または確定した患者がいる家庭の清掃・消毒には、0.05％の次亜塩素酸ナトリウム（NaClO）やエタノール（少なくとも70％）をベースにした製品など、表面のウイルスを殺菌する消毒剤を使用する必要があります。

免疫システムは、多くの栄養素のサポートを必要とします。健康的でバランスのとれた食生活を送るためには、全粒穀物、豆類、野菜、果物、ナッツ類、動物性食品など、さまざまな食品を摂取することが推奨されています。COVID-19を予防するための特定の食べ物はありません。健康的な食事についての詳細は、 健康的な食生活ファクトシートをご覧ください。

いいえ。現時点では、健康な人のCOVID-19の予防やCOVID-19の治療のための微量栄養素の補給に関する指針はありません。微量栄養素は、免疫システムを十分に機能させるために重要であり、健康と栄養状態の向上を促進するために重要な役割を果たします。微量栄養素の摂取は可能な限り、果物、野菜、動物性食品など栄養的にバランスのとれた多様な食事から行うべきです。

ビタミンDは日光浴によって皮膚で作られるほか、天然由来の食事（サケ、マグロ、サバなどの脂身の多い魚、魚の肝油、牛レバー、チーズ、卵黄など）や、ビタミンDを強化した食品、ビタミンDを含むサプリメントなどから摂取することができます。

ビタミンDの状態が悪く正常域下限に達している、もしくはビタミンDを多く含む食品（ビタミンDを強化した食品を含む）を摂取していない人で、日光への露出が限られている場合には、推奨される栄養摂取量（年齢に応じて200～600IU）または国のガイドラインに沿った量のビタミンDサプリメントを検討してもいいかもしれません。

WHOのガイダンス ヒトの栄養におけるビタミンとミネラルの必要量を参照してください。

いいえ。現在のところ、COVID-19の予防や治療のためにハーブティーやハーブのサプリメントの使用を支持するエビデンスはありません。  

いいえ。プロバイオティクスとは生きた微生物のことで、健康を促すために一般的には食品に添加されたり、食事の補助として使用されたりします。しかし現在のところ、COVID-19の予防や治療にプロバイオティクスの使用を支持するエビデンスはありません。 

いいえ。生姜を食べることでCOVID-19の感染から身を守れるというエビデンスはありません。一方で生姜は、抗菌作用や抗炎症作用が期待できるとされています。

いいえ。ニンニクを食べるとCOVID-19の感染を予防できるというエビデンスはありません。一方でにんにくは、抗菌作用があるとされています。 

いいえ。料理に唐辛子を加えることでCOVID-19を予防または治療できるというエビデンスはありません。