News Archive by Year

2021

泉佐野市議会の議員研修会で講演

WHO神戸センターの茅野龍馬医官は2021年12月1日、泉佐野市議会の議員研修会でオンライン講演を行いました。茅野医官は、「How we respond under COVID-19 pandemic」をテーマに、新型コロナウイルス感染症の現状や今後の課題などについて説明を行いました。さらに、地域における感染症対策の重要性を強調し「Be safe, Be smart, Be kind」のメッセージを伝えると共に、地域での感染症対策の要点を説明しました。講演には多くの市議会議員の方々にご参加いただき、地域医療での感染症対策の重要性を再確認し、地域の感染対策に貢献しました。

長崎大学熱帯医学グローバルヘルス研究科で講義を実施

2021年11月29日、長崎大学熱帯医学グローバルヘルス研究科修士課程科目「Global Health」において、WHO神戸センターの茅野医官がオンラインにて講義を行いました。

 

講義では、はじめに新型コロナウイルス感染症の世界的流行への対応を事例に用いながら、WHOの役割や機能について紹介しました。さらに後半では、WHOが推進するユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)や、WHO神戸センターが取り組む災害・健康危機管理に関するグローバルリサーチネットワーク(Health EDRM RN)事業について解説しました。

大阪医科薬科大学の学生にオンライン講義を実施

WHO神戸センターのローゼンバーグ恵美技官は11月22日、大阪医科薬科大学の学生約100名に向けて、国際保健におけるWHOの役割とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)への取り組みに関する講義を行いました。今年で5回目となる本講義は、昨年に引き続き今年もパンデミックの影響でリモートでの実施となりました。ローゼンバーグ技官はWHOの組織概要をはじめ、2000年頃を境に多様化が進んだ国際保健分野におけるWHOの役割の変遷などについて解説。また新型コロナウイルス感染症の事例を用いながら、国際保健規則(2005)をはじめ、WHOが主導するパンデミックへの国際的な対応の数々を紹介しました。一方、新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種率において世界各国の間で著しい格差が認められるなか、日常的な保健医療においてもそのような格差をなくすために、UHCを推進していく重要性についても強調。最後に、WHO神戸センターの研究テーマの一つである世界的な人口高齢化を踏まえたUHCの推進について取り上げ、具体的な研究事例を紹介しました。

第25回政令指定都市薬剤師会総会で講演

WHO神戸センターの茅野龍馬医官は2021年11月13日、第25回政令指定都市薬剤師会総会神戸大会でオンライン講演を行いました。「How we respond under COVID-19 pandemic」というテーマで、新型コロナウイルス感染症の現状と対策、今後の展望に関する講演を行いました。

神戸シルバーカレッジで講演

WHO神戸センターの茅野龍馬医官は2021年11月1日、神戸シルバーカレッジでオンライン講演を行いました。「国際保健とWHO ~変化する時代のニーズと対策活動の変遷~」というテーマで、新型コロナウイルス感染症の現状や今後の課題などについて触れながら、WHOの役割や国際保健課題について説明を行いました。

WKCフォーラム2021 グローバルヘルス高校生サミット~高校生からの姫路宣言~を開催

2021年10月25日(月)~29日(金)に第72回西太平洋地域委員会が兵庫県の姫路市で開催され、日本を含むアジア太平洋地域の各国から保健医療の代表者が集まり、地域の保健医療政策等について議論しました。これに合わせてWHO神戸センターは、姫路市、兵庫県と協力し、地元の高校生がグローバルヘルスについて考え、学び、発表する「WKCフォーラム 2021 Global Health High School Summit ~高校生からの姫路宣言~」を開催しました。新型コロナウイルス感染対策の観点から、会場とオンライン配信のハイブリッド形式で実施されました。

 

今回の高校生サミットは「コロナ禍における学校での健康行動」をテーマとし、兵庫県姫路市を中心に関西圏の7つの高校の有志チームが参加。「学校と生徒のメンタルヘルス」「学校でのCOVID-19対策」「若年層のヘルス・コミュニケーション」「コロナ禍による貧困や家庭環境の悪化」の4つのサブテーマについて、関西圏の国公立大学の専門家アドバイザーに指導を受けながら、自ら課題を研究してきました。サミット当日は、会場およびオンラインで参加した専門家、学校関係者、学生などの200名を超える参加者に向けて、これまでの成果を発表しました。

 

また、サミットの最後には各校の発表内容をまとめた「姫路高校生宣言」を各校の代表者が読み上げ、姫路市や兵庫県、WHO西太平洋地域の代表者に提出して、高校生の声を姫路から地域、世界に届けました。

 

当日の発表の様子はこちらのURLからご視聴いただけます。

提出された姫路高校生宣言と付随文章はこちらをご覧ください。

京都大学で健康危機管理と災害対策について講義を実施

WHO神戸センターの茅野龍馬医官は2021年10月20日、京都大学でオンライン講義を行いました。「Achieving the health-related SDGs​~Shifting Needs in History and in the context of COVID-19~​」をテーマに、国際保健の主要な歴史や新型コロナウイルス感染症対策の現状や課題などについて概説しました。また、WHO神戸センターが事務局を務める災害・健康危機管理に関するグローバルリサーチネットワーク(Health EDRM RN)について、発足の経緯や今後の展望について話しました。

グローバルヘルス高校生サミット プログラム詳細のお知らせ

2021年10月25日(月)〜29日(金)、世界保健機関(WHO)の第72回西太平洋地域委員会が兵庫県の姫路市で開催されます。日本を含むアジア太平洋地域の各国から保健医療の代表者が集まり、地域の保健医療政策等について議論します。これに合わせてWHO神戸センターは、姫路市、兵庫県と協力し、地元の高校生がグローバルヘルスについて考え、学び、発表する場として「WKCフォーラム 2021:グローバルヘルス高校生サミット」を10月30日に開催いたします。

【フォーラム概要】

■日時:令和3年10月30日(土)10:00~12:30
■会場:アクリエひめじ ( URL: https://www.himeji-ccc.jp/ ) 
 *新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一般の方への参加方法はオンライン配信にて実施。
■ご来賓(予定):清元秀泰姫路市長、齋藤元彦兵庫県知事、 葛西健WHO西太平洋地域事務局長
■オンライン配信参加方法:下記URLより事前にお申し込み下さい。申し込み締め切りは10月27日12:00(*先着順、最大200名まで)
■主催:WHO健康開発総合研究センター (WHO神戸センター)
 共催:WHO神戸センター協力委員会
■イベントポスターはこちら
 

【プログラム】

時間 内容  登壇者
10:00-10:15 開会の辞

サラ・ルイーズ・バーバー WHO神戸センター所長(ビデオメッセージ)
茅野龍馬 WHO神戸センター医官

10:15-11:35

高校生の発表

テーマ「コロナ禍における学校での健康行動」

プレゼンテーション 5分
質疑応答 3分 

A) 学校と生徒のメンタルヘルス
兵庫県立姫路西高校/兵庫県立兵庫高校
B) 学校でのCOVID-19対策
関西学院千里国際高等部/兵庫県立長田高校
C) 若年層のヘルス・コミュニケーション
神戸市立葺合高校/兵庫県立姫路飾西高校
D) コロナ禍による貧困や家庭環境の悪化
姫路女学院高校

11:35-11:45  休憩(舞台転換)  
11:45-12:00 審査員による講評 古川壽亮先生/宮良高維先生/増野園惠先生/山中浩司先生
12:00-12:15 「姫路高校生宣言」提出 清元秀泰姫路市長/齋藤元彦兵庫県知事/葛西健WHO西太平洋地域事務局長/高校生
12:15 写真撮影 清元秀泰姫路市長/齋藤元彦兵庫県知事/葛西健WHO西太平洋地域事務局長/高校生
12:15-12:30 まとめコメント 清元秀泰姫路市長/齋藤元彦兵庫県知事/葛西健WHO西太平洋地域事務局長

 

【審査員】

古川壽亮 先生
京都大学医学研究科 健康増進・行動学 教授
1985年東京大学医学部医学科卒業。1997年カナダMcMaster大学医学部精神科客員教授、1999年名古屋市立大学医学部精神医学講座教授を経て、2010年より現職。専門は、臨床疫学、Evidence-Based Psychiatry、認知行動療法。気分障害と不安障害の臨床精神薬理学・認知行動療法、臨床疫学などに関して約500編の英文論文のほか、JAMA Users' Guides to the Medical Literature 2nd Ed (McGraw Hill, 2008、共著)などに執筆。
 
宮良 高維 先生
神戸大学医学部附属病院 感染制御部 教授
1993年 琉球大学 大学院医学研究科博士課程生体制御系専攻修了。
1998年ペンシルバニア大学病院検査部 ヒューマンサイエンス振興財団 海外派遣研究員、2004年近畿大学医学部 呼吸器・アレルギー内科 講師、2011年より関西医科大学 呼吸器・感染症内科教授を経て、2018年より現職。専門は、微生物学、感染対策、呼吸器感染症。
 
増野 園惠 先生
兵庫県立大学 地域ケア開発研究所 教授
高知県立大学大学院修了、博士(看護学)。約7年間の看護師として病院勤務の後、兵庫県立看護大学(限兵庫県立大学看護学部)で看護教育に従事。専門は看護管理学、災害看護学。2000年以降、国内外で災害後の被災者の健康、看護支援に関する調査・研究に携わる。2016年より、現職。災害健康危機管理WHO協力センター長として、WHOと協力しながら災害に対応する保健・医療人材の強化に取り組んでいる。COVID19対応では、厚生労働省参事として、保健所支援等にもかかわる。
 
山中 浩司 先生
大阪大学人間科学研究科 教授
大阪府生まれ。1988年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。 2010年から現職。人間科学博士。専門は、科学社会学、医療社会学。大阪大学ユネスコチェア『グローバル時代の健康と教育』副代表、人間科学研究科附属未来共創センターセンター長。
 

【注意事項】

■感染対策のため、会場に入場いただくメディアの皆様は、ご来場前 72 時間以内の COVID-19 PCR 検査の陰性証明書の提示とご来場当日の PCR 検査の実施(結果は確定し次第ご連絡)が必要となります。検査をお受けになられていない方につきましては、姫路高校生宣言文提出とご来賓のご挨拶(12:15-12:30)の15分間程度に入場を限定させていただきます。
■会場設営の都合上、10 月 20 日(水)までに取材申込書をお送りください。
 

【本プレスリリース・取材に関する問合せ先】
WHO健康開発総合研究センター (WHO神戸センター)
担当:茅野 E-mail:wkcforum_press@issjp.com / TEL: 078-230-3100 

【プログラム、フォーラム全般に関する問合せ先】
WHO健康開発総合研究センター (WHO神戸センター)
担当:茅野 E-mail:wkcforum_info@issbiz.jp 

*現在WHO神戸センターでは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い在宅勤務を実施しております。そのため、電話でのお問い合わせには対応できない場合がございます。ご連絡の際はメールでのご連絡をお願いいたします。ご迷惑をおかけしますが、予めご理解くださいますようお願い申し上げます。

京都大学 大学院医学研究科 国際保健講座で健康の社会的決定要因について講義

WHO神戸センターのローゼンバーグ恵美技官は、10月13日、京都大学 大学院医学研究科 国際保健講座で英語での講義を行いました。今年で6回目となる本講義は昨年同様オンラインで行われ、日本人の学生に加えてアメリカ、オーストラリア、中国、フィリピンからの学生や、同大学院の教員が聴講しました。

講義では、世界的に見られる健康格差を解消するために、貧困や教育などの社会問題に取り組む重要性が示されました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに関連する最新の研究結果も用いながら、ローゼンバーグ技官は「今回のパンデミックでは、経済と保健の関係や健康格差の問題などが浮き彫りになりました」と指摘。貧困などの社会的要因が人々の医療アクセスや健康にどう影響するのか、解説が行われました。

災害対策と健康危機管理の研究手法に関するWHO初のガイダンスを発行

WHO神戸センターは2021年10月、未だ発展途中である災害対策や健康危機管理における研究を促進するための初のガイダンス本「災害・健康危機管理の研究手法に関するWHOガイダンス」を発行しました。

災害・健康危機管理を主要研究テーマの一つに掲げるWHO神戸センターは2018年、神戸で開催されたアジア太平洋災害医学会で専門家会議を招集し、そこで本研究領域における主要なギャップの一つとして研究手法の拡充が提示されました。それを受け、WHO本部や地域事務局、および世界30か国160以上の専門家の協力のもと本ガイダンスの編纂に至りました。

6章43節から成る本ガイダンスは災害・健康危機管理の幅広い研究領域を網羅し、研究の計画から実施、報告までのプロセスを概説しており、研究者や学生、医療従事者、政府関係者を含むさまざまな読者に役立つようつくられています。

本ガイダンスの筆頭編者であるWHO神戸センターの茅野龍馬医官は次のように述べています。「危機や災害における健康リスクに対処するためには、信頼できる科学的エビデンスが不可欠です。本ガイダンスは災害・健康危機管理のエビデンスの向上を目指して作成されました。また、仙台防災枠組の実施や持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた動きにも寄与するでしょう。今後、ガイダンスが教育やトレーニングの現場で広く使われ、災害対策の政策や事業に資する研究が促進されることを期待しています。」

本ガイダンスの詳細およびダウンロードはこちらから。