2015-07-15

高齢者のための地域における取り組みに関する新たなモデルの検証 – 専門家会議 2015年7月14日~15日

一般的に保健や社会的ケアに関する主たるサポートは身近かな家族により提供されてきました。しかしながら、こういった考え方は、近年の人口増加や都市化、世帯構成の変化によりその継承継続が困難になっています。人口統計学的、また、社会的な面での急激な変化と併せて、高齢者ケア・サポートへのニーズが著しく高まる現状を受けて、WHO神戸センター(WKC)では、2014年、低・中所得国(LMICs)における地域密着型ケアに関するケーススタディに着手しました。

WKCは2015年7月14日~15日の2日間にわたり神戸にて会議を開催、オーストラリア、カナダ、インド、イタリア、ポーランド、南アフリカ、ウガンダ、ベトナムから出席した8名の専門家がWKCの担当官とともに、先に取りまとめられたのケーススタディで報告された取り組みについて協議、検討を行いました。

この度の専門家会議から得られた成果は、本テーマにおける研究の次なる局面として、中・高所得国におけるさまざまな取り組みの展開を促すことが期待されます。本研究の最終的な目標は、ひと本位の、また、統合型の保健・社会的ケアを目指す、高齢者のための地域密着型のケアモデルの実践に向けた基本指針を導き出すことにあります。

詳しくはこちら - 英語版