WHO健康開発総合研究センター(WHO神戸センター)は、人口高齢化に対応しながらユニバーサル・ヘルス・カバレッジを推進していくための保健医療制度に関する研究、および災害・健康危機管理に関する研究を行うグローバル研究センターです。

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高齢者のアンメット・ケアニーズに関するデータの強化に関するテクニカルミーティング
本稿は、2024年6月10~11日に神戸で開催された「高齢者のアンメット・ケアニーズに関するデータの強化に関するテクニカルミーティング」の報告書です。この会議には、国際的な学問的専門家、高齢者の医療ケアや介護を含む社会的ケアに対する満たされていないニーズ(アンメットニーズ)の測定・モニタリングにおける研究と評価を推進するコンソーシアム(CARETRACK)のメンバー、および世界保健機関(WHO)の地域事務局ならびに本部の担当官が参集し、高齢者の医療・社会的ケアにおけるアンメットニーズという重要な課題に取り組みました。 議論では、2030年までにユニバーサル・ヘルス・カバレッジを推進するために、これらのアンメットニーズを理解し、測定することの緊急性が強調されました。

Financial sustainability in long-term care (LTC) requires policies that ensure equitable access to needed services, balance revenues and expenditures...

Hidden populations for healthcare financial protection in the super-aging society: Closing the gap between...
日本には、国民皆保険制度をはじめとして、医療における経済的保護を保障するためのいくつもの政策や制度がありますが、それでもなお必要な医療を受ける際に経済的困難に直面する高齢者が増加していると報告されています。本論文では、関西地域全6府県の病院、および自治体、社会福祉協議会、地域包括支援センターに勤める社会福祉専門職を対象に実施した質問紙調査をもとに、高齢者が医療において直面する経済的困難について、よく見られる理由を同定し、社会福祉専門職が使用しにくいと感じる経済的保護制度・事業に関連する要因について分析した結果を考察します。